死ぬという選択肢

ダンテスには 死ぬという選択肢があった 。

40前の のことだった。

私たっちゃんには 死ぬと言う 選択肢がなかった。 70になった。

苦しくて1から100まで数えるようにした 。

一つ、二つ、三つ。

90を数える ことくらい から、やっと楽になった。

夜の静寂が広がる。

夜の闇が響き渡る。

死ぬという選択肢すら考えなくなった。

夜の闇が広がる。

生きてるだけで幸せなのだ。